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レオタードコレクション S-22

コレクション S-22 データ

メーカー ササキスポーツ
品番 -
サイズ GYM-M
素材 ツーウェイトリコット(プリント)
カラー -
備考 #7082(1993、1994年カタログ掲載モデル)の
生地、パターン変更モデル
(一般からジムナスト型へ変更)

構造観察

コレクションの特徴 タグの拡大写真

このモデルはジムナスト型を採用している為、サイズ表記は「GYM-M」となる。 オリジナルの#7082はジムナスト型が登場する以前のモデルとなる為、無論、一般用サイズのみの展開であった。
コレクションの特徴 箔素材の拡大写真

四色の箔素材を使った切替え部分。カラーは上からホワイト、ロイヤルブルー、ブラック、ラズベリーとなる。 この箔素材は劣化で剥がれやすいが、この個体は非常に良い状態を保つ。 <更に生地に寄った画像はこちら>

このレオタードについて

今回紹介するササキスポーツのレオタードは1990年代後半に作られたと思われるカスタムオーダーモデルで、 様々な要素が詰め込まれた面白い一着である。 その“様々な要素”について紹介したいと思う。

まず一つ目の要素は、大きな花柄のプリントである。
このプリントは1996年に登場したブライトフラワーと言うもので、#7193 と同じものである。 ついつい大きな花柄に目が引かれてしまうのだが、良く見てみると 生地表面に立体的な模様が施されており、 これがブライトフラワーの大きな特徴だ。

二つ目は、切替えに使われている箔素材だ。
この箔素材は1997年に登場した「ツーウェイトリコット・カラーメタリック加工」というもので、 #7402#7406でも使われている素材である。この箔素材は劣化により剥がれやすく、状態を保つのが難しいが、 この個体は非常に状態が良い。このモデルではこの箔素材を贅沢に4色も使用している。

三つ目はデザインに注目する。
この切替えデザインにピンと来た方はかなり鋭い。というのも、このモデルは1993年のカタログモデル#7082と同じデザインをしているのだ。 オリジナルの#7082が通常のトリコット生地だけのモデルなので気付き難いかもしれないが、両者を見比べると同じデザインである事が分かる。
ちなみにSASAKIのロゴはオリジナルの#7082と同様、縦に入る。

最後に四つ目の要素は、器械体操用モデルの「ジムナスト型」であるという事だ。
オリジナルの#7082がジムナスト型であれば話は簡単なのだが、#7082が登場したのはジムナスト型が登場する前の1993年で (ジムナスト型は1994年に登場)、このモデルは#7082のデザインをわざわざジムナスト型へ変更したという、 拘りが感じられるカスタムオーダー品なのだ。

以上の事から、このモデルは1997年以降に作られたという事が推測される。

このように、このレオタードは様々な要素が詰め込まれた、拘りのモデルである事がお分かり頂けたであろう。
私はそんな希少性と、状態の良さに惹かれてこの一着を迎え入れた。 特にコンディションの良さは特筆するものがあり、軽々しく着用する事は出来ないレベルだ。 この貴重な一着を末永く大切にしたいと思う。

※関連レオタード:#7082【同じデザインの仕様違い】