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レオタードコレクション No.48

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コレクション No.48 データ

メーカー ササキスポーツ
品番 #7472
サイズ M
素材 ストレッチメッシュ
ツーウェイトリコット・カラー箔加工(ドット)
カラー パープル
備考 2001年カタログ掲載、オーダーコンポモデル

構造観察

コレクションの特徴 スパンコールの拡大写真

隙間なくびっしりと縫いつけられたスパンコール。
スパンコールは直接レオタードに縫いつけているのではなく、スパンコールをブレード状にした「パーツ」をレオタードに取り付けている。
コレクションの特徴 箔素材の比較写真

左は当該品、右はNo.33のもの。
ドットは小さくなり(直径約2mm→約1mm)、箔も剥がれにくくなった。
コレクションの特徴 箔素材(下地)の劣化写真

劣化は特にお尻の割れ目の所で発生しており、その部分を裏側から撮影した。
下地のトリコット生地が劣化しており、伸びている様子がわかる。
ポリウレタンの劣化によるものだろう。

このレオタードについて

このレオタードはササキスポーツの2001年モデルで、オーダーコンポ扱いの商品である。
オーダーコンポとは、予めデザインされた中から各パーツのカラーを選び、 オーダーメイド感覚で自分好みの一着を作ることができる、 ササキスポーツのイージーオーダーシステム。 フルオーダーのような自由は無いが、簡単に自分好みのカラーで仕立てられるのがウリだ。
2001年のカタログではレオタードで5種類、オールタイツ(ユニタード)で8種類も用意されており、 その人気の高さが伺える。

さてご覧の通り、このモデルは箔素材をメインで使用している。
これまで部分的に使われていた箔素材が(一部例外もあるが)、 2000年頃からメインの素材として使われ始めたのだ。 また、スパンコールやラインストーンなどの装飾も当たり前のようになり、 この辺りから新体操用レオタードは独自性を強めていく。
キラキラのレオタードはあっと言う間に人気となり、主流になったのはご承知の通りだ。

正直、当時のこの流れには大きな違和感を持った。装飾のついたキラキラのレオタードなんか絶対買わないと思ったほどだ。 だが時間が経つにつれて見慣れてしまうのだから、不思議なものだ。
しかも「これはこれでアリかも・・・」なんて思い始めるただから、我ながら現金ヤツだと思う。(笑)
そしてついに、この一着を入手してしまったのだ。
体操レオタードの魅力のひとつに「光沢」が挙げられるが、強光沢という点で箔素材が一番であるのは間違いない。 かつて疑問に感じたレオタードも、実際手に取ってみると見方が完全に変わってしまった。
お気に入りの一着なのだが、最近箔素材の劣化が進行してきて頭を抱えている。(マジで)