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レオタードコレクション No.47

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コレクション No.47 データ

メーカー ササキスポーツ
品番 #7461
サイズ L
素材 ストレッチメッシュ
ツーウェイトリコット・スプラッシュプリント箔
ツーウェイトリコット・カラー箔加工(砂)
ツーウェイトリコット・カラー箔加工(ドット)
ツーウェイトリコット
カラー ネイビー
備考 2001年カタログ掲載モデル

構造観察

コレクションの特徴 箔素材の拡大写真

「ツーウェイトリコット・スプラッシュプリント箔」という長い名称の素材。
箔が水飛沫のように生地の上に広がった素材だ。
カタログでは「シルバーでもゴールドでもない新たな箔」とあるが、この個体は劣化のためか、くすんだ色に見える。
コレクションの特徴 左肩の複雑な切替え部分

上から箔加工(砂)、箔加工(ドット)、箔加工(砂)となる。
それぞれ劣化で箔が剥がれ落ちてしまい、随分と落ち着いた雰囲気になった。
それだけなら良いが、箔素材は下地の劣化(生地の伸び)も懸念されるため、いつまでこの形状を保持できるのかが悩みの種だ。

このレオタードについて

このレオタードはササキスポーツ2001年のモデルで、なんと一着に五種類もの素材を盛り込んだモデルある。
贅沢というか、意欲的というか、当時のレオタードはここまでしてキラキラ、ゴージャスに仕立てたかったのである。 そんな流れに違和感を持った私は、急速にレオタード熱が冷めてしまった時期でもある。
しかし今思えば、この直後に続くスカート付きのものよりずっとレオタードの形状をしており、 もう少し情熱があったら・・・と今更ながら後悔している。
だからこそこのモデルを入手したのであって、このサイトを立ち上げる切っ掛けにもなったのだ。

さて、改めてこのモデルを見てみると、なかなか面白いスタイルをしている事に気付く。
例えばメッシュ素材を上手く配置し、流れを断ち切ったデザインをしている点だ。
画像では分かりにくいと思うが、ノースリーブのレオタードに、 セパレートのアームカバーのような袖が付いているように見えなくもない。 また、襟の部分も浮いているように見せており、この手法はこの年の他のモデルにも採用している。
箔素材を上の方に集中させ、ネイビーのトリコット生地を下の方に配置する事で、 シックでありながら、さりげなくゴージャスな雰囲気も合わせ持つ、上手いデザインだと思う。
だが選手たちは、ここから更にスパンコールやラインストーンでデコレーションしていくのだ。

この手元の一着は箔素材の劣化や、一部メッシュ素材の損傷もあり、良いコンディションとは言い難い。
それでも、こういう時代もあった事を証言する貴重な一着として、大切にしていきたい。