#7406 ②≪

レオタードコレクション #7406 ③

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ササキスポーツ #7406 ③ データ

メーカー ササキスポーツ
品番 #7406
サイズ M
素材 ボディーシェルα
ツーウェイトリコット
ツーウェイトリコット(カラーメタリック加工)
カラー ホワイト×ストロングレッド
備考 1997年カタログ掲載モデル

構造観察

コレクションの特徴 色移り部分の拡大写真

入手時から色移りが発生していたので、 過炭酸ナトリウムを使ったクリーニングに挑戦した。この方法で色移りは見事に消えたが、 箔や生地の劣化を招く恐れがあり、安易にオススメは出来ない。完全に自己責任の領域である。
コレクションの特徴 過去所有の別の個体になるが、生地劣化が発生した事があったので紹介する。

画像上側の生地が劣化で薄くなっている(生地の密度が少ない)様子がわかる。 白い生地は“ボディシェルα”と言い、ポリエステル85%、ポリウレタン15%という生地組成から加水分解による劣化が考えられる。

このレオタードについて

前頁に続き、ササキスポーツ1997年のカタログから#7206のカラー違いを紹介する。

このカラーは「ホワイト×ストロングレッド」と言い、 前頁の「ホワイト×ロイヤルブルー」から 肩部分の箔素材の色をストロングレッドとしたものだ。 肩に入る色が変わっただけで印象がガラリと変わるのが面白い。
ところがこの箔素材(カラーメタリック加工)というのがなかなかの厄介者で、とにかく劣化し易いのである。 御多分に漏れず、この個体も完全に箔が剥がれてしまっている。 (もしかしたらこの頃の箔が剥がれやすいだけなのかも??)
しかし箔が剥がれるだけならまだ良いが、箔が剥がれてしまうと箔と生地を接着している部分が非常に色移りしやすく、 そうなると洗濯をするのは極めてシビアになる。実際、この個体もフリマサイトで購入した時から白い部分に赤の色移りがあり、扱いの難しさを物語っていた。
更に言うと、白い「ボディシェルα」という生地も劣化する事があり(恐らくポリエステルの加水分解)、このモデル、本当に扱いが難しいヤツなのである。

それでもこのモデルを愛でてしまうのは、このデザインに惚れているからに他ならない。
大胆な切替えデザインは躍動感やスピード感があり、80年代後半~90年代初期から続く不変的なものと言えるだろう。 そしてシンプルなデザインは素材の良さを引き立て、飽きが来ないのも良い。 その時代時代で主流の素材で仕立てたリバイバルモデルというのも面白そうだ。
ただ、この「ホワイト×ストロングレッド」の入手で#7406の全てのカラーバリエーションが揃ったので (→③(コレ)の順に購入)、このモデルを探す旅は一旦終えようと思う。