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レオタードコレクション No.41

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コレクション No.41 データ

メーカー ササキスポーツ
品番 #7435
サイズ M
素材 ツーウェイトリコット箔加工(エスニック)
ストレッチメッシュ
ツーウェイトリコット
カラー ダークレッド
備考 2000、2001年カタログ掲載モデル

構造観察

コレクションの特徴 箔素材の拡大写真
「ツーウェイトリコット箔加工(エスニック)」という名の素材。
箔をランダムに散りばめたようにも見えるが、エスニックの雰囲気を描いたグラフィックデザインである。近くに寄ると実に複雑な模様をしている。
<こちらで生地のマクロ画像が見れます>
コレクションの特徴 首の後ろのスナップ部分

スナップ留めの下のホールはほとんどのモデルでが丸い形をしているが、このモデルは少し変わった形状となる。 コレクションNo.30が比較的近い形と言えそうだ。

このレオタードについて

キラキラとした箔素材が印象的なこのレオタードは、ササキスポーツ2000年のカタログ掲載モデルある。
箔素材は90年代後半から本格的に採用され、それまでにない“光沢”がレオタードに新たな魅力を吹き込んだ。 箔素材は瞬く間に定番となったが、この頃のデザインと言えば異素材の組み合わせが主流で、 箔素材も“パーツの一つ”として部分的に使われていたのがこの頃の特徴と言える。
そんな中、ササキスポーツは箔素材の新たな可能性を模索するように、箔で模様を描いた素材をラインナップに加えた。 このモデルに使われる「ツーウェイトリコット箔加工(エスニック)」もその一つである。

ベーシックなトリコット生地に箔素材とメッシュ素材を組み合わせたデザインは、今でこそシンプルな構成に見えるが、 薄手のプリント生地を好んでいた当時の私には受け入れ難いものがあった。 この頃から新体操のレオタードはキラキラでゴージャスなものが増え、その変化の速さに私の情熱は冷めてしまったのだ。
しかし時が経つとこのデザインも魅力的に映り、ついフリマサイトで購入してしまったのだ。

20年以上の時を経て、改めてこのモデルを見ると、なかなか意欲的なデザインをしていると思う。
メッシュ素材を使うことで右半身はタンクトップのように見えるし、襟もチョーカーのようなワンポイントになっているのも面白い。 使用する素材も含めて左右非対称のアシンメトリーデザインは奇抜さまでいかないものの、変化に富んでいて、着用する選手は観客の注目を引いただろう。 そしてグラフィックデザインされた箔素材も煌びやかな雰囲気だけでなく豊かな表情があり、この時代ならではの一着と言えるだろう。