No.52≪

レオタードコレクション No.53

≫No.54

コレクション No.53 データ

メーカー ササキスポーツ
品番 -
サイズ GYM-L
素材 ツーウェイベロア
カラー -
備考 花モチーフ付、不明品
ジムナスト型

構造観察

コレクションの特徴 モチーフの拡大写真

白い部分は離れて見るとフェルトっぽく見えるが、クラッシュベロアだ。
赤い部分はうっすらドット状の模様が見え、ドット状の箔加工素材である事が見て取れる。(恐らく箔は剥がれ落ちてしまった)
裏側の糸の処理は手作業と思われる。とても丁寧な仕事だ。
コレクションの特徴 ベロアの劣化写真

一部、劣化によりベロアが薄くなっている。
トルソーの白い下地が透けている部分が薄くなっている箇所だ。
このままでは肌が透けるため、黒や紺など濃色のボディファンデーション
(ボディスーツタイプのインナー)が必須である。

このレオタードについて

左胸に桜の花のモチーフが付いたこのレオタードは、ササキスポーツ製であること以外、詳細不明の一着だ。

紹介する部分が少ないので、唯一の特徴である胸のモチーフに注目してみよう。
一見、家庭で手作りしたようにも見えるが、実際はメーカーによる手作業と見て間違いないだろう。
モチーフは右側に流れる黄色と緑色の部分がトリコット生地、白色の部分がクラッシュベロア、 赤色の部分がドット加工の箔素材で作られており、中々凝ったものとなっている。 それをミシンのジグザグ縫いで縫合しているのだが、どうもそのあたりに手作り感が出てしまっている気がする。

ネイビーブルーのベロア生地は上質な滑らかさと気品ある光沢があり、実に美しい。
その着心地は身体をふんわりと優しく包み込むもので、ベロアでしか味わえないものだ。 またこのモデルは単一素材で切替しも無いため、驚くほど自然な着心地であるのも特筆すべき点と言える。

タグ表記から察するにオーダー品である可能性が高く、貴重な一着として大切に保管してきたが、 この撮影の為に広げてみたら一部ベロアが薄くなっている事に気付いた。 非常に惜しい劣化である。