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レオタードコレクション #7476

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ササキスポーツ #7476 データ

メーカー ササキスポーツ
品番 #7476
サイズ L
素材 ツーウェイトリコット・プリント
ツーウェイトリコット
カラー ブルー
備考 2002年カタログ掲載モデル

構造観察

コレクションの特徴 箔素材の拡大写真

カラーイリュージョンと名付けられた不思議な色艶をした素材の正体は、プリント生地にドット状のシルバーの箔を乗せたものだ。
箔の反射が独特のテカりを作りだしているのが分かる。
コレクションの特徴 生地を裏側から見る

生地の裏側は通常のプリント生地と何ら変わらない。
色鮮やかなマーブル柄が見て取れる。
文句の無いフィット感だが、敏感な肌だと内側からでも箔のドットを僅かに感じる。その点では独特の肌当りの素材とも言えそうだ。

このレオタードについて

独特なマーブル調の絵柄を持つこのレオタードは、ササキスポーツ2002年のカタログモデルで、その年のカタログの表紙を飾ったモデルでもある。
その独特な絵柄の素材は「カラーイリュージョン(箔加工)」と言い、プリント生地の上にドット状のシルバーの箔を乗せたものだ。 通常、箔素材は金属のような質感が持ち味であるが、この素材はプリント生地の上に箔を乗せる事で独特な艶感が生まれ、通常の箔素材には無い魅力を持つ。 そして少しくせのある絵柄は蛇の鱗のような質感もあり、実に表情豊かで面白い素材だ。 そんな素材とシンプルな単色生地の組合せは、一見ミスマッチのようにも見えるが、そのコントラストが見る者の目を引く。 カラーはブラックとブルーの二色だった。

このカラーイリュージョンという素材は、当時のササキスポーツの新たな試みであったと思うが、 その裏で海外製レオタード、 特にフランスのクリスチャンモロー(現在のモロースポーツ)の影響を大きく受けたのではないだろうか。 当時のクリスチャンモローは煌びやかで多彩な箔素材を多用する一方、シンプルでありながら際立つデザインも多く、国内メーカーには無い魅力で溢れていた。 同じ頃、ササキスポーツもそれと良く似たデザインをいくつかリリースしており、今回紹介するモデルもその流れを汲むデザインだと思う。
モローが先か、ササキが先か、私の手元の少ない資料で判断するのは難しい。 ただ当時の感覚としては、ササキスポーツの方が二番煎じのような気がしたものだ。 それでもクオリティーはササキスポーツの方が断トツに上に感じられ、そのあたりは流石だと思ったものだ。

実はこのモデル、手元にあるものは三度目の購入品となる。 最初はブラックのモデルを新品で、二度目はブルーをオークションで入手した。 結局どちらも諸事情で手放してしまったが、「カラーイリュージョン」の柄が忘れられず、 2024年に三度目の購入となった。この今度こそ末永く大切にしていきたい。